数十年ぶりと言われる猛烈な寒波が日本列島を覆い、私の住む地域でも平年の2倍近い降雪量を記録した。こうなると避けて通れないのが、連日の「雪かき」。
氷点下5度という極寒の中での作業。最初は身が縮こまる寒さだが、15分も雪を放れば体は熱を持ち、30分後には汗だくになってくる。私はかなりの汗かきなので、休憩中や作業後にインナーが冷えて肌に張り付く「汗冷え」の不快感には、長年悩まされてきた。
モンベル「ジオライン」の衝撃と、コストの壁
昨年、その解決策として導入したのが、登山愛好家御用達のモンベル「ジオライン」。価格は約4,000円と高価だが、性能はまさに別格。汗をかいても普段の半分程度にしか感じず、休憩中も冷たさをほとんど感じない。「普通のインナーとはここまで違うのか」と感動したものだ。
しかし、普段スポーツや登山をしない身にとって、雪かき専用に4,000円のインナーを何枚も揃えるのは、少々ハードルが高いのが正直なところ。そこで、よりリーズナブルな代用品を求めて見つけたのが、「おたふく手袋」のコンプレッションインナーだった。
1,280円の伏兵、おたふく手袋「JW-276」の実力
Amazonで購入した価格は、なんと1,280円。ジオラインの3分の1以下。私は汗かきなので、あえて薄手の「JW-276」を選択した(寒がりの方には厚手タイプもある)。
173cm・68kgの中肉中背でMサイズを選んだが、サイズ感はぴったり。コンプレッション(加圧)タイプなので体への密着度は高いが、締め付けが強すぎることはありません。
驚いたのは、その機能性です。
作業を終えて家に入ると、寒暖差で一気に汗が吹き出す。インナーから汗が染み出してくるのが分かるのだが、タオルで上から拭き取ってしまえば、不思議と着たままでも不快感がないのだ。そのまま30分もすれば乾いてしまうため、着替えずに「雪かき第2ラウンド」へ突入できるほどの速乾性を持っています。

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「汗をかく前提」で真価を発揮する
注意点としては、このインナーは「動いて汗をかくこと」を前提に設計されている点。
じっとしている時の防寒着として着るなら、ユニクロのヒートテックの方が断然暖かく快適だろう。しかし、雪かきやスキー、あるいは着替えが困難な場所でのアクティビティにおいては、この「濡れても不快にならない」特性が大きな武器になることだと思う。
氷点下5度の雪かきレイヤリング(装備)
ちなみに、氷点下5度の中で2時間作業する際の私のフル装備は以下の通りです。
1. ベースレイヤー:おたふく手袋 JW-276(素肌に直接)
2. ミドルレイヤー:ユニクロのフリースジャケット(蒸れを防ぐため裏地なしを推奨)
3. アウター:ワークマン「ドルマントレーニングブルゾン」
アウターのワークマン製品は透湿度10,000g/㎡/24hを誇り、激しく動いても内側が少ししっとりする程度。もし20,000g/㎡クラスであれば、さらに完璧かもしれない。
これまで高機能インナーを試したことがない方は、ぜひ一度この「不思議な感覚」を味わってみていただきたい。1,280円で冬の重労働が劇的に楽になるかもしれない。
