ワインの話でよく出てくるネタがある。
同じワインを二種類のボトルに入れて、片方には「3000円」、もう片方には「1万円」と値札をつけて飲んでもらう。
すると、不思議なことに“高い方が美味しい”と答える人が多いらしい。
いやいや、同じワインなのに? と思うけど、人の感覚って案外あてにならない。
値段が「味」まで変えてしまう
実は人は「値段が高い=品質も高い」と思い込みやすい。
しかも、その思い込みが脳の感じ方にまで影響してしまうのだとか。
つまり、ワインを飲んだときに「これは高級品だ」と思えば、本当に美味しく感じるようになる。
ちょっとしたプラシーボ効果みたいなものだ。
日常にもある「高い方がいい気がする」
美容院で高いトリートメントを選ぶと、髪がさらさらになった“気がする”
ブランドの服を着ると、ちょっと自分が格上になった“気がする”
高いイヤホンを買うと、音質がめちゃくちゃ良く聞こえる“気がする”
どれも気のせい…と言えば気のせいなんだけど、人間の感覚は思った以上に財布に左右されている。
心理学ではこう呼ばれている
この現象、心理学では「価格効果」と呼ばれる。
「値段が高いと、それだけで価値を感じてしまう」という人間のクセだ。
「プラシーボ効果(思い込みで効いてしまう効果)」の一種と考える研究者もいる。
確かに、高い薬ほど効きそうに感じるのも似た話だ。
まとめ
高いものが美味しい、良い、と感じるのは、気のせいじゃなくて人間の習性。
だから「やっぱり高級品は違うな〜」と思っても、それは脳が勝手に“そう感じさせている”だけかもしれない。
まあ、それで満足できるなら、それはそれでお得なのかも。
財布にはちょっと厳しいけれど。
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