安物キーボードへのトラウマ
安物のキーボードは避けたいと思っていた。
というのも以前、あまりに安いキーボードを買ったところ、横長のシフトキーの端が押しにくく、小指で打つたびに引っ掛かる感触がストレスだったからだ。
そんな過去がありつつ、またもや買ってしまったのだ。
今度も、安いキーボードを。
折り畳み式キーボードの故障
二日前、長らく使っていた折り畳み式のBluetoothキーボードが壊れた。
開いた状態で持ち上げた拍子に、真ん中から真っ二つに折れてしまった。
配線は無事だったので、瞬間接着剤で固定して再び使えるようにはなった。
が、たぶんまた折れる。
そして正直、あまり気に入っていなかった。
サイズが小さく、手の動きが窮屈だったからだ。
Ankerのワイヤレスキーボードを購入
AmazonでBluetoothキーボードを検索した。
条件はひとつ。
白くて折り畳み式ではないもの。
それで最初に目に留まったのがAnkerのワイヤレスキーボードだった。
価格はおよそ二千円。
評価は星4つ。
名前が知られたメーカーであること、そして価格。
この2点で決めてしまった。
だが注文後、ふと不安になった。
あのときのシフトキーの悪夢が、また蘇るのではないか、と。
開封と第一印象
二日後、商品が届いた。箱はしっかりしていて、思っていたよりも丁寧な梱包だった。
開封してみると、見た目はシンプルだがややチープな印象もある。
サイズは縦12cm、横28.5cm。
手を置いた感じは悪くない。
この記事も、そのキーボードで打っている。
今のところ、打鍵感に引っ掛かりはなく、スムーズに打てている。
レビューでは「打音がうるさい」という声もあったが、静かなキーボードを使ったことがないので、比べようがない。
個人的には、打っている感覚がしっかりあるほうが好きだ。
音も含めて、使っている実感がある。
ひとつ、見落としていた点がある。
白と思ったらシルバーだった
私は白を注文したつもりだったのだが、届いた製品はキー部分こそ白いものの、全体にはシルバーの塗装が施されていた。
画像ではわかりにくかった。
表面に金属っぽい光沢があり、これはこれで悪くないと思っている。
ただし塗装である以上、長く使えば剥がれてくる可能性は高い。
電池式の仕様
裏面には電池ボックスと電源スイッチがあり、厚みは2cmほど。
電源は単四電池2本で、電池は付属していなかった。
別に用意する必要がある。
滑り止めのゴムもついていて、デスクの上では安定している。
乾電池式という点については評価が分かれるところかもしれない。
私はむしろ好ましいと思っている。
バッテリーの劣化を気にせず使えるし、電池そのものもどこでも入手できるからだ。
iPadとの接続と設定
このキーボードをiPadとペアリングして使っている。
接続自体はすぐにできたが、問題は言語設定だった。
日本語と英語の切り替えがうまくいかず、設定に手間取った。
私はスペイン語でも時おりメールをするため、そちらの入力環境も整えたかったのだが、結局すべて整うまでに小一時間ほどかかった。
最初は「失敗だったかもしれない」と思ったが、今はそこまで悪くないと思っている。
実際に使ってみた感想
折り畳み式に比べれば、持ち運びや収納の面では不便だが、タイピングのしやすさはこちらの方が格段に上だ。
私の手にはこの大きさが合っている。
電池持ちについて
ちなみに、電池の持ちは期待ほどではなかった。
日常使いでおよそ2か月ほどで電池交換ランプが点滅した。
別のキーボードは単四電池1本で半年近く持ったことを思うと、このキーボードは電池2本で2か月というのはやや物足りない。
総評:今回は当たり?
微妙、といえば微妙だ。
とはいえ、価格と性能を天秤にかければ、悪くない選択だったのではないかと思っている。
安物買いの銭失いにならなかっただけでも、今回は当たりだったのかもしれない。