- 旅行をきっかけに英語を始める人が増えている
- 旅行英語は、身につけやすい
- シニアにおすすめの学び方
- 文法は「話し方」と考える
- 発音は気にしすぎないでいい
- 現地での会話が英語力を伸ばす
- まずは「旅の予定」を立ててみよう
- おわりに
旅行をきっかけに英語を始める人が増えている
退職後の楽しみとして海外旅行を計画する人は多い。
実際、私の知り合いの女性も旅行をきっかけに英語に興味を持ち、今ではカルチャースクールの英語教室に通っているという。
教室には80歳を過ぎた方もいるそうで、「ボケ防止のために通っている」と笑っていたらしいが、話を聞くとほとんどの方が旅行中に困らない程度の英語力を身につけたいと思っているようだ。
このブログを読んでくださっている方も、もしかすると同じような気持ちを抱いているのではないだろうか。
旅行英語は、身につけやすい
「英語は難しそう」と思われがちだが、旅行で使う英語は実はそんなに多くない。
空港やホテル、レストランで使うフレーズはだいたい決まっているし、知らない単語が出てきても、身振りや表情で何とかなる場面も多い。
それに何より、実際に英語を使う予定があるからこそ、学ぶ意欲が自然と湧いてくる。
「いつか行ってみたい」ではなく、「行くから覚える」。
この順番が、シニアの英語学習にとって一番効果的だと思う。
シニアにおすすめの学び方
英語学習に「これが正解」という方法はないが、特に初心者の方におすすめしたいのは次の方法だ。
■ NHKのラジオ英語講座
月に数百円のテキストで気軽に始められる。私も2年ほど続けたことがあるが、内容が分かりやすく、発音もゆっくり丁寧だ。
■ 映画の英語字幕で学ぶ
お気に入りの映画を英語字幕付きで観る。何度も繰り返し観て、セリフを書き写すだけでも、単語や文の流れが自然と身についてくる。
■ カルチャースクールの英語教室
近くに教室があればぜひ。仲間と一緒に学ぶと、モチベーションも続きやすい。
※ただし「外国人講師」との授業は、日本語が通じないと最初は戸惑うこともあるので注意。
文法は「話し方」と考える
英語の文法というと「難しそう」と構えてしまうが、私はただの話し方のルールだと思っている。
たとえば「主語+動詞+目的語」。
これは英語の基本中の基本。
日本語と語順が違うだけで、ルールがあると思えばむしろ覚えやすい。
あとは、少しずつ単語を覚えて、入れ替えていくだけで、立派な文章が作れる。
発音は気にしすぎないでいい
英語の発音が気になって話せない……という人もいるが、私は通じればそれで良いと思っている。
英語を母語としない旅行者たちも、自国のアクセントで堂々と話している。
だから私たちにも「サムライ・イングリッシュ」があっていい。大切なのは、話そうとする勇気だ。
現地での会話が英語力を伸ばす
どんなに教材で学んでも、やはり現地での経験に勝るものはない。
海外旅行に行けば、ホテルのチェックイン、レストランの注文、道を尋ねるなど、実際に英語を使う機会がたくさんある。
しかも、英語圏でなくても、旅行者同士の会話はたいてい英語だ。
私はアメリカを旅したとき、オランダ人やドイツ人、ネパール人と話したことがあるが、皆それぞれ自分なりの英語で話していた。
文法が多少間違っていても、通じればそれでいいのだと実感した。
まずは「旅の予定」を立ててみよう
英語を学ぶモチベーションは、「話さなければいけない状況」に自分を置くことから生まれる。
なので、思い切って旅行の予定を立ててしまおう。
行くと決めれば、英語を学ぶ意味がぐっとリアルになる。
「英語ができるようになったら行こう」ではなく、「行くために覚えよう」。その方がずっと楽しい。
おわりに
私はもう若くはないので、長期の旅行は難しくなってきた。
それでも、リュックを背負ってだらだらぶらぶらと歩く旅の楽しさは今でも忘れられない。
そしてその旅をもっと楽しませてくれたのが、ほんの少しの英語だった。
もし、あなたが「英語を始めてみようかな」と思っているなら、まずは一歩踏み出してほしい。
学ぶのに遅すぎることはないし、旅と英語はとても良い相性なのだから。