体験から気づいた世界の災害アラート
この間私の住んでる地域でスマホに緊急アラートで大雨土砂警報が流れた。地震は良くあるが大雨土砂警報は初めてだ。そこでふと思った。これだけスマホが世界的に普及しているのならば、国や地域によって出るアラートは違うのではないだろうかと。そこで少し調べてみることにした。
自然災害アラートは国ごとに違う?
日本では J-ALERT によって地震、津波、台風、大雨土砂、火山噴火などがスマホやテレビ、ラジオ、屋外スピーカーなどで通知される。アメリカの WEA(Wireless Emergency Alerts) はハリケーン、竜巻、洪水、大規模火災などが中心。地震は別サービスで通知される。イギリスは Emergency Alerts で暴風雨や洪水が対象。台湾やタイ、フランス、ドイツでも、洪水や暴風雨など自然災害が中心で通知される。
多くの国で共通しているのは、スマホに通知することで避難や備えを促すという点だ。
有事の警報は日本と韓国だけの特殊例
一方で、ミサイルや核攻撃の警報は少し特殊だ。アメリカやヨーロッパ諸国では、ミサイル攻撃の情報は基本的に 政府や軍事システムで管理され、一般市民のスマホには届かない。過去にはハワイ誤警報のように、スマホで直接通知すると混乱が大きくなる事例もあった。
それに対して、日本や韓国は地理的に北朝鮮からのミサイルリスクが現実的で、即時性が命を分ける事情がある。そのため、スマホに直接通知するシステムが整備されている。日本のJ-ALERTも韓国のKorean Public Alert Serviceも、北朝鮮ミサイル発射時に一般スマホへ即座に通知されるのが特徴だ。
まとめ:自然災害と有事の違い
こうして比べてみると、世界のスマホ災害アラートには、自然災害編は共通、有事編は地域の特殊性があることが分かる。私たちは日常的に便利なスマホ通知を受けているが、その背後には国ごとの工夫や事情が隠れているのだ。