かき氷はキーン、ワサビはツーン──似て非なる刺激の話

食・雑談

昨日、ひさしぶりにかき氷を食べた。

ブルーハワイか何か、青いやつ。

夢中で食べていたら、「頭がキーン」と来た。

ふと、ワサビのツーンと同じなのか気になったので調べて見た。

かき氷の「キーン」は冷却ショック

かき氷やアイスを一気に食べると、口蓋(上あご)や喉の神経が急激に冷やされる。

この刺激が三叉神経を通って脳に伝わり、「痛み」として処理される現象が、いわゆるアイスクリーム頭痛だ。

英語では「brain freeze」と呼ばれるが、名前ほど危険ではない。

ワサビの「ツーン」は化学刺激

一方、ワサビやカラシの辛さは、アリルイソチオシアネートという辛味成分によるもの。

これは揮発性が高く、口に入れると一気に鼻へ抜け、粘膜を刺激する。

その結果、鼻の奥がツーンと痛み、涙が出ることもある。

似ているようで別物な理由

どちらも三叉神経が反応する点は共通している。

だが、かき氷は冷たさによる温度刺激、ワサビは辛さの香りによる化学刺激

まったく違う刺激なのだ。

人間の体は、案外単純そうでいて、やっぱりどこか複雑だ。

結局、答えはすぐにわからない。

でも、それが少し面白いのかもしれない。

さて、そろそろかき氷をもう一杯

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