先日、何気なくAmazonを眺めていたとき、ふと目に留まった商品がある。
「ヘンリービギンズコンパクトダイヤルロック」。
しかも、Amazonベストセラーだ。
ちょうど、旅行のときにバッグを柱や椅子にくくりつけられるようなロックが欲しいと思っていたところだった。
バイク用品で有名なデイトナ製という点も安心感がある。
もともとは、ヘルメットやバイク用バッグを盗難から守るためのアイテムだろう。
だが私は、旅先のフードコートや自由に出入りできるレストランで使うつもりで購入した。
というのも、前にも書いたことがあるが、海外では荷物を置いて食事をすることに少なからずリスクがある。
特に、イタリアの鉄道旅でスーツケースごと盗まれたという話を聞いてからは、より警戒するようになった。
成田エクスプレスのような列車で、入口付近に荷物置き場があるタイプだと、つい油断してしまいがちだが、まさかスーツケースごと…というのは、誰だって想定外だろう。
そんなとき、このダイヤルロックが一つあると安心感が違う。
以下、実際に使ってみた感想だ。
ワイヤーはカール状で最大120cmまで伸びる
ワイヤー部分はカールコードになっており、最大で120cmまで伸ばせる。
しかも、伸ばしたあとも元に戻る力がしっかりしており、だらしなく伸びきったままにならないのが好印象。
収納時はコンパクトにまとまり、バッグのポケットにもすっぽり収まる。
また、ワイヤーはビニールコーティングされており、錆や摩耗にも強そうだ。
ダイヤルは3桁で番号設定が可能
ロック部分は3桁のダイヤル式。
裏面にある小さな設定ボタンを、ピンのようなもので押し込みながら数字を回すことで、自分の好きな番号に設定できる。
設定方法も直感的で、説明書を見なくても扱えるレベルだ。
旅行者におすすめしたい理由
実は購入を検討していたとき、TSAロックも選択肢にあった。
TSAとは、アメリカ運輸保安局(Transportation Security Administration)のことで、TSA規格のロックは米国の空港職員が専用のキーで開錠できるようになっている。
つまり、預け荷物に使う場合でも鍵を壊されずに済むというメリットがある。
だが、今回は預け荷物用ではなく、旅先で荷物を一時的に固定する目的だったし、そもそもアメリカへ行く予定もない。
それなら、TSA対応にこだわる必要はないだろうと判断した。
むしろ、コンパクトで軽く、気軽に使えることがこのロックの魅力だ。
このロックがあれば、フードコートで席を取った後に、
「荷物を置いていて大丈夫かな…」と気にしながら料理を取りに行く必要がなくなる。
もちろん、絶対に盗難を防げるわけではないが、抑止力としては十分に効果がある。
わずか数十グラムのこのロックを持ち歩くだけで、安心感は大きく変わる。
おわりに
旅行に限らず、ジムやカフェなどでも活躍するこのロック。
「カギを持ち歩きたくない」「番号で管理したい」そんな人にもぴったりのアイテムだ。
Amazonベストセラーの肩書きは伊達ではなかった。
旅を安全に、そしてちょっとだけ自由にするための、小さな相棒。
これは買ってよかったと思える一品だった。