カナダ空港でのハプニング:見つからないバックパック
カナダの空港に到着し、手荷物受取のターンテーブルで自分の大きな黒いバックパックを待っていたが、いくら待っても出てくる気配がなかった。
他の荷物がほとんどなくなった後も、私のバックパックは見当たらない。
係員とのやり取りと予想外の展開
拙い英語ながらも意を決して係員に状況を説明すると、奥の小部屋を指差さし、そこには取り忘れの荷物が置かれていて私の荷物がないか確認するよう促された。
しかし、そこには私のバックパックはなかった。
係員にその旨を伝えると、何やら用紙に記入するようペンと紙を渡された。
読み書きが苦手な英語に戸惑いつつも、「これも経験だ!」と前向きに捉えることにした。
幸い、機内持ち込みの小さいバッグには電子手帳が入っており、航空券、パスポート、財布も入っている。
また、バックパックの中身は着替え程度だったので、最悪の事態は避けられそうだった。
用紙に記入している最中、ふとターンテーブルをみると、すでに誰もいない中で白いビニール袋が一つだけポツンと回っていた。
私のバックパックは黒いのでまさかと思ったが、一応確認しようと近づくと、袋の中に黒い荷物が入っているように見えた。
恐る恐るビニール袋を押してみると、見覚えのある私のバックパックのロゴが!
「あった!」
と喜び勇んでバックパックを手に取り、係員に報告したのだ。
トラブルの原因と旅の教訓
係員にどこで見つけたのか聞かれ、白いビニール袋に入っていたため見つけられなかったことを伝えると、「そうか、良かった」と一言。
そして、私が記入していた用紙とペンを回収してくれた。
実は、私のバックパックはショルダーストラップを内側に隠せる旅行用のもので、通常は預ける際にストラップを隠して手提げバッグのようにしているのだ。
しかし、この時はそれを忘れてしまっていたのだ。
おそらく、ストラップが他の荷物に引っ掛かるのを防ぐため、航空会社の方が気を利かせてビニール袋に入れてくれたのだろう。
結果的に大きなトラブルもなく、無事に旅行を続ける事ができた。
今回の経験を通して、このくらいのトラブルであれば、むしろ旅の思い出として楽しむくらいの気持ちでいる方が、より記憶に残る良い旅行になるかもしれないと感じた。